今回の記事は、
図書館へ異動したいのだけど、何をどうすれば良い??
といった疑問にお答えする内容になっています。
- 元公務員です。
- 若かりし頃、民間企業で1年半勤めた経験があります。
- 職員採用試験の担当を経験したことがあります。
- 公共図書館の館長職を含めて9年間の勤務経験があります。
- 図書館勤務希望者10人の面接をした経験があります。
- 図書館巡りが好き。関東近郊の図書館を100件ほど見てます。
- 読み聞かせボランティア10年間やっています。
異動は情報戦と運との掛け合わせです。
年度によって異動できる確率が上下しますので、この年だ!と思ったときに積極的に動くようにしましょう。
この「動く」について深堀りします。
- 少ない在籍年数は無理
異動してきたばかり(1~2年)はさすがに無理です。腰を据えて取り組み、その担当で実績を残してからにしましょう。 - ミッション未達では無理
重要な役割があるのに、それを投げ出して「図書館に異動したい」じゃ説得力がありません。
組織の課題にある程度、区切りをつけて置きましょう。 - 例外的に…
あなた自身に事務の進め方に問題があって現在在籍している部署に悪影響がある場合、あるいは、自身の健康に問題があって異動することで改善される可能性がある場合なら可能性があります。いずれも例外的です。
図書館職員内の状況を把握する
職員内の状況
特別な理由がない限り現時点より定員が増えることはないので、図書館から異動する可能性が高い人がどれぐらいいるかをリサーチする必要があります。
下記の要因が挙げられます。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
定年退職者の有無
定年退職をする人がいれば確実に減員となります。
ただ、その方の役職があなたと一緒である必要があります。
異動対象者の人数
異動対象者の定義は自治体によって様々ですが、大体は5年前後となります。
その人数が多いほど、入れ替えの人数が多いので異動できる確率が上がります。
ただし、その年数で必ず異動になるとは限りません。
問題職員の有無
上司が指導をしているにも関わらず他の職員に悪影響を及ぼし、組織の運営に支障を生じさせている職員がいる場合、積極的に異動を検討します。
運営上の課題
指定管理等の委託の検討をしていたりすると、力のある職員の配置が望まれます。
自身の努力
図書館で活躍できそうなスキル、関連する活動をしているかが重要です。
図書館界の情報収集
- 今の図書館のトレンドは何なのか?
- トレンドを追い求めるのもいいが、基礎は何なのか?
- 今の図書館員に求められるものは何なのか?
- 最近建設された図書館の傾向は?
など、素人考えでもいいので図書館に関することをインプットしましょう。
日本図書館協会から発刊されている「図書館雑誌」や「現代の図書館」がおすすめです。
図書館運営に関係するスキルアップ
読み聞かせ
自分にお子さんがいらっしゃったら読み聞かせボランティアを始めてみるのはいかがでしょうか?
読み聞かせをやっているのなら、図書館に誰を寄越そうかと人事担当が考えたら頭に浮かんでくる確率が高まるかもしれません。
ITパスポート
図書館システムやネットワーク周りでトラブルだったり、統計調査でパソコンのスキルば求められることは多々あります。
そういったときにパソコンに強いというイメージがあると、現場でパソコンスキルがある人が求められる比重が高かった場合、候補になるかもしれません。
意思を伝える
上司へ伝える
人事考課、実績報告等の面談が年に数回あるかと思います。
その際に、
- なぜ図書館に行きたいのか
- 図書館何をしたいのか
熱い想いを簡潔に伝えましょう。
人事担当者へ伝える
基本、所属上司に伝えるのが原則です。
人事担当に直で伝えるのはご法度なので、あくまでも同じ職員の会話の延長で、かつ図書館へ誰かを異動する必要が生じたときに思い出してもらうキッカケを人事担当者の頭の中に残すことが目標にします。
例えば、
タイミング
- 会議で隣の席に座ったとき
- 廊下で横並びで歩いているとき
- 宴席で挨拶に行くとき
- エレベーターで2人きりのとき
内容
- 最近忙しいですか?
- いいリフレッシュ方法とかありますか?
- (上記の流れで)私、最近、読み聞かせボランティアやっているんです、図書館で本を借りることにハマっているんです、電子書籍にもハマっているんです。
あくまでも一例です。
人事担当者との接点はそうあることではないので、いつどこで遭遇してもいいように準備しておきましょう。
図書館内の職員へ伝える
図書館内でキーになりそうな人に「図書館で働きたい」と、状況に応じてはっきり伝えましょう。
カウンター越しだったら要点のみをサラッと伝える。
デスク越しで周りに人がいなかったら想いを伝える。
人事管理申告書を効果的に書く
組織の不平や、人の悪口、自分勝手な考えを細かくクドクド書く人がいますが止めましょう。
なぜなら、このように書く人は非常に多いため人事担当者は疲れ切っているのです。
人事担当者に「おっ!」と目に留めてもらうにはこんな感じでどうでしょうか。
体裁について
- 記入欄とは別にA4を用意する
- それに要点を3つに絞って書く
- その3つは、タイトルはゴシック、文章は明朝で書く
- 一文は30~40文字以内
- 必ず1ページにまとめる
内容について
- 自分がそこで何をしたいのか
- そこで自分がいくことで組織にとってどんなメリットが有るか
- その想いの客観性
これらを書けるように前もって行動しておきましょう。
こんな書き方をする人はあまりいないので、目に留まります。
ただし、夜中に書くのは独善的になりやすいのでやめましょう。
※ラブレターと一緒w
書いたとしても翌朝必ずチェックし、また2,3日は置いてから再度チェックするなど推敲を繰り返しましょう。
まとめ
常日頃から職場内のネットワークを張り、少ない機会を逃さず、キーパーソンに的確に想いを伝えなければなりません。
また、普段からコミュニケーションを取る人間と思われておく必要があります。
だって、自分の人事に関わることだけ積極的に言動は発するようになるのはちょっと嫌らしいイメージが付いてしまいますから。
特に悪い噂は広まりやすいのですぐに感情的になる癖がある人はすぐに止めましょう。
やるべきことは、
- 小さなことを積み上げて確率を上げる
- 選ばれる必然を作っておく
- 最後は「人事を尽くして天命を待つ」
異動が叶うといいですね。
頑張ってください😄
ちなみに私は人事異動が5回ありましたが、全て希望部署に配属になっていますw