- 元公務員です。
- 若かりし頃、民間企業で1年半勤めた経験があります。
- 職員採用試験の担当を経験したことがあります。
- 公共図書館の館長職を含めて9年間の勤務経験があります。
- 図書館勤務希望者10人の面接をした経験があります。
- 図書館巡りが好き。関東近郊の図書館を100件ほど見てます。
- 読み聞かせボランティア10年間やっています。
良い図書館の定義はこんな図書館!?
私が思いついたことを羅列してみました。
- 蔵書冊数が半端ない
- 新刊本もたくさんある
- 新聞・雑誌がたくさんある
- 天井が高くて開放感がある
- 書架の間が広々としている
- 机も広く読書・勉強がしやすい
- 机には電源と電気スタンドあり
- 無料WIFIあり
- 挽きたてコーヒーを飲みながら読書可能
- 駅前にある
- 深夜までやっている
- 休館日なし
- 自動貸出機がある
- 無人予約貸出機能がある
自分があったらいいなを取り上げてみました。
こんな図書館があったら入り浸りそうです😄
実現出来ているところは財源が豊かで、オープンする前に十分に情報収集して、地域住民の方の意見を聞いて、最近出来た数少ない図書館でしょう。
では、このような図書館以外はダメな図書館でしょうか?
そんなはずはないですよね。
今、どこの自治体も財政状況が厳しい中で業務量も増え、職員数も少ない中、ギリギリの状態で運営しています。
そのような状態でコストカットがしやすいのは図書購入費です。
自治体自体が苦しい中、図書館だって同様です。
では、どんな図書館が良い図書館でしょうか?
図書館は「人」です
文部科学省の「これからの図書館像」の中にこんな一節があります。
図書館が長期にわたって利用されるには,空間(施設)・人(職員)・資料の3要素の充実のほか,レファレンスサービス,リクエストへの対応など,図書館サービスの基本を忠実に実行することが必要である。
3要素と言われるだけあってどれを欠けても図書館は成り立ちませんが、一番重要なのは「人」です。
人が空間(施設)であったり資料に命を吹き込むからです。
建物が古くてもすぐに建て替えなどできません。
駐車場が狭くて少なくてもすぐに拡張できるはずありません。
出来ないことを出来るようにすることに固執するのではなくて、今できることを職員(人)が一丸となって考えてしている図書館が良い図書館です。
だから財源が無かったとしても、
- 来た人に笑顔で迎え入れよう
- 来た人が気持ちよく閲覧できるように書架をきれいにしよう
- 資料費が少なくても、どんな本だったら手にとってもらえるか職員一丸となって考えよう
- 資料費が少なくても、イラストやPOPなどで季節感を出して雰囲気を出そう
- 来館のきっかけとなるような楽しいイベントを考えよう
こんな職員がたくさんいる図書館だったら、例え建物が古かったとしても入った瞬間、
あら!素敵な図書館ね♪
と思ってもらえると思います。
まとめ
良い図書館は「人」によって決まります。
そんな「人」が育つ土壌を作るのが図書館長が仕事です。
大変な仕事でしたがやりがいもありました。
今、指定管理館が増えて図書館長になるハードルが下がっていますので、興味ある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
Googleで「図書館長 求人 公募」でググると出てきます。
※給料はかなり安いですが💦
私も機会があれば人口の少ない自然豊かな地方の図書館で地域を盛り上げる仕事をやってみたいなと思います。